簿記三級の不合格者が、実はものすごく多いことをご存知でしょうか。
実は以外と想像しているよりも多くいます。そう言っている私も大学生時代に、簿記三級を軽く見て受験して落ちるという苦い経験があります。
今回はそんな日商簿記の三級の資格について、難易度と一緒に考えていきたいと思います。
三級だからと勉強不足の方が多い現実
まずは簿記三級の合格者の割合についてですが、30~50%代という結果が出ています。
逆に考えると、50~70%の方が不合格で落ちているのです。
近年の簿記三級の合格率は下記となります。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
148(2018.2.25) | 102,212名 | 78,243名 | 38,246名 | 48.9% |
147(2017.11.19) | 113,559名 | 88,970名 | 35,868名 | 40.3% |
146(2017.6.11) | 102,077名 | 80,227名 | 40,880名 | 50.9% |
145(2017.2.26) | 105,356名 | 80,832名 | 38,289名 | 47.4% |
144(2016.11.20) | 120,096名 | 94,411名 | 42,558名 | 45.1% |
143(2016.6.12) | 106,558名 | 83,915名 | 28,705名 | 34.2% |
142(2016.2.28) | 114,940名 | 89,012名 | 23,701名 | 26.6% |
141(2015.11.15) | 107,928名 | 84,708名 | 22,094名 | 26.1% |
140(2015.6.14) | 102,252名 | 79,467名 | 41,910名 | 52.7% |
139(2015.2.22) | 102,450名 | 79,460名 | 42,990名 | 54.1% |
※商工会議所が公表しているデータを参照
一番下位に位置する資格で、不合格者が50~70%の方が不合格者が出ているのは驚くべき結果です。
ではなぜ簿記三級の不合格者が多いのでしょうか。簿記三級の難易度を踏まえて考えていきたいと思います。
簿記三級の不合格者が多い理由とは
結論から言いますと、勉強不足がもっとも大きな原因となります。
簿記三級のに内容に関して、出題範囲も広くなく難易度として決して難しくはありません。
地道に毎日勉強をして、反復して仕分けの方法を覚えてしまえば合格できる難易度の資格です。
しかしながらこれから簿記三級を学習する人が、経理経験者から聞いた見栄や虚勢が入り混じった「1週間勉強すれば合格できるよ、簡単ですよ」という情報や、ネットで検索した間違った情報などで軽視してしまう傾向にあります。たしかに3段階(簿記初級を除く)に分けられた資格で一番下位となるので、簡単ではと思ってしまうのはわからなくもないのですが・・・。
その結果十分な学習時間を取ったスケジュールを設定しなく、試験直前に学習する中で挫折する方も多くいます。試験会場に行ってみればわかると思いますが、試験前にもかかわらず空席が多いのもその辺が理由があるのも一つです。
難易度は難しくないが反復した学習が必要です
前述しましたが簿記三級は、難易度じたいは高くないのですが、地道な反復練習(勉強)で覚えていく必要があります。学習時間の目安としては、1~2ヶ月の期間で100~120時間はしっかりと勉強をする必要があります。
簿記三級合格へのポイント |
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トータル学習時間は100~120時間 |
毎日2時間勉強すること |
通勤通学時に復習すること |
余計な情報の影響で、1~2週間前に資格の勉強をすれば大丈夫のように思って、試験に落ちる方もいます。決してそんなに甘くはないので、しっかりとした学習時間を取ることが必要です。
簿記三級の難易度のまとめ
簿記三級の難易度についてお伝えしてきましたが、如何だったでしょうか。
簿記三級と言っても、決して甘くはないことが分かっていただけたでしょうか。
しっかりと学習していれば取得できる資格なので、しっかりと学習スケジュールを立てて学習して頂ければと思います。
学習方法について何を選べがいいかお悩みの方は、資格取得に評価の高い通信講座があったので、記載しておきます。しっかりと講座のカリキュラムを確認していただいてから、是非簿記の勉強に導入してください。